メルスモン
メルスモン
動悸がして不安になることがある。心臓の検査をしても心臓は正常と言われたが、この動悸を何とかして欲しい。
手足のしびれが出て、リウマチの検査をしてもらったけど何ともないと言われた。でも、このしびれを何とかしたい。
原因不明の耳鳴りがあり、耳鼻科に行ったけど問題ないと言われた。何とかなる方法があればチャレンジしてみたい。
体がだるくて、朝起きるのも一苦労。最近、急にほてったり、汗をかいたりする。何とかならないかしら?
夜もゆっくり休みたいのに、家族に突然イライラして、小さなことで怒りっぽくなってしまう。
夜中に何度も目が覚めて、朝までぐっすり眠れないのよ。何とかなるなら何とかしたい。
そう言えば、顔にシミやしわが増えたような気がして、美容にも興味があるが、美容はお金がかかってしまう。
そのような症状は、もしかして更年期障害かもしれません。
更年期障害とは、女性の一生の中で閉経前後約10年間を指し、一般的に45歳から55歳頃に発生します。この時期、女性ホルモンの減少がさまざまな身体的、感情的症状を引き起こします。ホットフラッシュ(のぼせ)、睡眠中に過度に発汗したり、眠りが浅くなったり、夜中に何度も目が覚めたり、イライラしたり、気分が沈んだり、活動の意欲が低下したりします。
更年期に近づくにつれて、卵巣の機能が減退し、エストロゲンの産生が減少します。これが更年期の症状を引き起こす主な原因です。更年期は閉経への過渡期であり、エストロゲンのレベルは大きく不安定になります。最終的には低下し、閉経後は低レベルに安定します。
更年期障害の治療法には、ホルモン補充療法 (HRT) があり、エストロゲンやプロゲステロンの減少による症状を軽減するために、これらのホルモンを補充します。熱感、発汗、骨密度の低下などの症状に効果的ですが、使用する際はリスクと利益を考慮する必要があります。その他、生活習慣の改善、イソフラボンやブラックコホシュ、ビタミンDやカルシウムのサプリメントが更年期の症状緩和に役立つことがあります。
さらに、更年期障害の治療には漢方薬やプラセンタ注射などの選択肢があります。特にメルスモンプラセンタ注射は、更年期障害に伴うさまざまな症状の緩和に有効です。当クリニックでは、安全かつ効果的な治療として、厚生労働省認可のメルスモンを使用しています。
プラセンタとは「胎盤」のことで、栄養素が豊富に含まれており、体内の調整作用があります。プラセンタに含まれる成長因子や栄養素が、疲労感や倦怠感、肌の老化などの症状に効果を示すことがあります。
メルスモンは、1956年より更年期障害・乳汁分泌不全の治療薬として開発されました。プラセンタが持つ内分泌調整作用や自律神経調整作用によって、ほてり・のぼせ・イライラなどの更年期症状を改善する効果が期待できます。
更年期障害の緩和、疲労回復だけでなく、細胞の再生や活性化・増殖作用、皮膚の新陳代謝を促すことで、シミやシワ改善、美白効果が得られるとされています。美肌促進効果も期待されています。シミ、シワ、ニキビを抑え、美白を促す美肌促進作用、更年期障害にみられる疲労感、倦怠感、不眠などの精神症状や肩こり、腰痛、冷え症などの身体症状の改善が期待されます。
※個人差があるため、必ずしも全ての人に効果があるわけではありません。
プラセンタはホルモン剤ではありませんが、そのエキスには身体のホルモンバランスを正常に整える作用があります。婦人科疾患や甲状腺疾患などでホルモン補充療法をされている方はお知らせください。
血行促進作用や抗酸化作用に加えて、新陳代謝を活発にしホルモンバランスを整えることで、頭皮のつまりや炎症、乾燥を抑え抜け毛や薄毛を改善させることができます。また、半年~数年、週に1回ほどのプラセンタ注射を行うことで白髪が減ったという例も数多くあります。
プラセンタ注射は、初診2,500円、再診2,000円です。しかしながら、ご安心ください。更年期障害の場合、年齢45歳~59歳の女性の方については保険適応になります。費用は普通の治療と同じように保険の範囲内でプラセンタ注射を行えます。医師とご相談ください。
以下にメルスモン(プラセンタ注射剤)の使用時に考慮すべきデメリットや潜在的なリスクをまとめています。
これらのデメリットを考慮し、プラセンタ注射を受けるかどうかは、医師との十分な相談の上で決定することが重要です。また、治療の効果とリスクをバランス良く理解し、自己の健康状態や生活習慣に適した選択をすることが望ましいです。
仕事中に動悸がして不安になることがあり、手足のしびれや体のだるさ、突然のほてりや汗、そして家族に対する突然のイライラや怒りがあるようで、これらは一見ばらばらな症状に思えるかもしれませんが、実はこれらすべてが更年期障害の典型的な症状かもしれません。
田園都市高血圧クリニックでは、これらの症状に対応するための幅広い診断と治療オプションを提供しています。動悸に関しては心臓専門医の診察が可能で、心電図、血液検査、心臓超音波検査、ホルター心電図などが行われます。また、リウマチの懸念がある場合には血液検査を通じて健康状態を確認することができます。
更年期障害の診断のためには、簡略更年期指数(SMI)スコアを用いて評価が行われます。このスコアが51点以上であれば、更年期障害の可能性が高く、漢方薬やメルスモン注射(プラセンタ注射)の効果が期待できると診断されます。医師の診察でメルスモン注射に通う方は、初回に同意書にサインをいただきます。そして、週に2回のメルスモン注射に通院します。
当院は、メルスモン注射の方は優先的にご案内できるように待ち時間の配慮をおこなっています。また、デジスマアプリというアプリをスマートフォンに入れると、メルスモン注射が終わったら会計を待たずに帰宅が可能です。次回の予約は「メルスモン外来に予約」をポチッとするだけです。田園都市高血圧クリニックは、待ち時間が少ないメルスモン注射を徹底しています。内科クリニックに週に2回通院すると、注射をする看護師や医師、事務スタッフとより親密な関係になり、健康相談が短時間できるメリットがあります。
当院にメルスモン注射で通院されていた方では、手のしびれが改善したり、動悸が改善したり、ホットフラッシュが改善したり、いらいらいが軽減したり、耳なり改善したり、白髪が黒くなった方もいらっしゃいました。しかしながら、メルスモン注射をやめてしまうとホットフラッシュが再燃した例もありました。長期の持続効果が期待できないかもしれないと実感しました。
しかしながら、メルスモン注射で期待された効果が出ない方もいます。プラセンタ注射の効果は個人によって異なります。すべての人に同じように効果があるわけではなく、期待していた結果が得られないこともあることを忘れないでください。
田園都市高血圧クリニックでは、メルスモン注射で改善しない肩こりになやんでいる方には、肩こり外来で肩こりの治療が可能です。ひどいさらにひどい肩こりの方には、首と方のアライメントを考慮したまくらの販売(自費)もあります。頭痛になやむ方には、頭痛外来もあります。特に片頭痛にはエムガルティという注射ができます。
このように、田園都市高血圧クリニックは、メルスモン注射で効果が得られない場合にも、更年期障害とは異なる病態が隠れている可能性を考慮しています。これが田園都市高血圧クリニックでメルスモン注射を受けるメリットかもしれません。
ご予約は下のボタンから可能です。