70代女性。昨日胸部不快がありました。心電図でST異常、T波異常を指摘されました。問題ないでしょうか？

質問ならびに受診をありがとうございます。たまプラーザの内科・循環器の田園都市高血圧クリニック院長です。

胸痛があり、心電図でST異常、T波異常を指摘されました場合、心筋梗塞の前の状態の可能性があります。

心電図検査の再検査（心筋梗塞の可能性）

心エコー検査（心筋梗塞や心膜心筋炎の可能性）

血液検査（心筋梗塞の可能性、その他の病気の可能性）

酸素飽和度測定（心不全、肺炎、肺塞栓の可能性）

胸部X線の検査（心不全、肺炎、肺塞栓の可能性）

が必要です。

初期には抗血小板剤（アスピリンなど）や冠拡張剤（ニトログリセリンなど）が必要なこともございます。

大学病院にご紹介させて頂きすみやかに心臓カーテル検査を行い心筋梗塞でないことが確認できてよかったです。検査をして頂いたおかげで抗血小板剤や冠拡張剤など不要ということが分かり薬をやめることができました。

２ヶ月の一度の薬のない通院で、心電図も徐々に改善してきています。

検査をすると病気が見つかり薬が増えることが多い中、検査をしっかりすることでかえって薬が不要になることを教えて頂きありがとうございます。

無症状で心電図のST異常が再発するこがあります。２ヶ月の一度の薬のない通院で経過を観察してまいります。今後もあなたの健康を維持していきます。

院長