40代女性、動悸がして、息苦しさも感じます。以前、心臓は問題ないと言われています。ときどき、手が震えることもあります。どんなことが考えられますか?どんな検査が必要でしょうか?お薬はございますか?
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40代女性、動悸がして、息苦しさも感じます。以前、心臓は問題ないと言われています。ときどき、手が震えることもあります。どんなことが考えられますか?どんな検査が必要でしょうか?お薬はございますか?
ご質問ありがとうございます。以下に解説いたします。
心電図が正常範囲、24時間ホルター心電図も正常範囲、心臓のエコーも正常範囲、採血検査でnt-proBNPが正常範囲であるとき、心臓が問題ないといいます。
寝不足、食べ過ぎ、発熱、脱水、アルコールやカフェインで動悸がでることがあります。
喘息の薬(テオフィリン、サルブタモール)やカルシウム拮抗剤、プレタール、抗精神病薬でも動悸がでることがあります。
身体的、肉体的ストレスは動悸がでることがあります
年齢が45から55歳の女性で、かたこり、ひえ、イライラ、頭痛、ホットフラッシュなどの症状に伴う場合は、更年期障害で動悸になっていることがあります。
突然動悸が始まり突然動悸が止まる、2から3時間動悸が続く場合、めまいを伴う動悸、目の前が暗くなる動悸、息切れを伴う動悸、心臓の検査が陽性な方の動悸などです。
貧血、肝機能異常、腎機能異常、電解質異常、血糖値の異常でも動悸がでます。
動悸、息切れで心臓が問題ない場合(心電図が正常範囲、24時間ホルター心電図も正常範囲、心臓のエコーも正常範囲、nt-proBNPが正常範囲内)は、
実は、とても有名な病気があります。それは、甲状腺異常がある場合です。動悸、息切れに伴い、手の震えもある場合は、甲状腺機能亢進症を疑います。まずは、血液検査で甲状腺ホルモンを測定することで診断ができます。
動悸、手の震えで受診され、心電図や心エコー、ホルター心電図検査で心臓が問題のないことを確認しました。しかしながら、動悸の原因が不明だあったので血液検査で甲状腺ホルモンを測定しました。すると、過剰な量の甲状腺ホルモンを産生し、体内の代謝が加速し、心拍数の上昇や動悸、手の震えを起こしているとわかりました。後に甲状腺エコーと甲状腺刺激抗体が陽性になりバセドウ病と診断し、現在は当院の代謝内科医(糖尿病、甲状腺の専門)に通院中で、動悸症状が軽快しております。
典型的なバセドウ病の症状、目の突出(突眼)、眼瞼の浮腫(眼瞼浮腫)、眼球運動障害などの眼症状。
血液検査で、TSH(甲状腺刺激ホルモン)の低下と、甲状腺ホルモンであるT3およびT4の上昇、甲状腺刺激抗体(TSI: Thyroid-Stimulating Immunoglobulin)の陽性
甲状腺の腫大(甲状腺腫)、甲状腺の触診による圧痛やバンプ状の異常な増殖がみられる
具体的な治療法や薬の選択は、動悸の原因や症状の程度によって異なる場合があります。以下に一般的な薬の例を挙げますが、必ずしも全ての場合に該当するわけではありません。
動悸症状は、心臓によるものからストレスや更年期障害、甲状腺機能異常などとても幅広いです。動悸症状を同定するには、①心電図、②心エコー、③ホルター心電図、④採血検査で診断ができます。もし、全ての検査が異常なければ、ストレスの動悸、自律神経の動悸、更年期障害の動悸などと診断ができます。でも、そんなに検査をしたくないという方には、動悸症状を抑える内服や漢方なので対処療法を行うこともできます。当院では、心臓の専門の医師と、甲状腺、糖尿病の専門の代謝内科医がおりますので、安心して動悸の相談することができます。動悸はストレスや年齢のせいにする前に健康を確認しましょう。
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