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お悩み相談|田園都市高血圧クリニック かなえ|たまプラーザ駅南口より徒歩1分の内科・循環器内科

相談内容

50代、女性。小学4年の次女が、まだ指しゃぶりをしています。本人から「治したい」と言ってきました。昼間はほとんどせず、眠くなった時や寝ている時に多いです。どうしたら治せますでしょうか? よろしくお願いいたします。

米山先生からの回答

お問い合わせいただき、ありがとうございます。お子様の指しゃぶりについてのご相談、拝見いたしました。お子様自身が「治したい」と言ってきたことは、とても前向きな第一歩だと思います。お母様がこうしてご相談くださったことも、お子様のサポートとして素晴らしいことです。

指しゃぶりは、特に眠くなった時や寝ている時など、リラックスしたい、安心したいという気持ちから無意識に行われることが多いです。小学4年生のお子様がまだ指しゃぶりをしていることに心配されているかもしれませんが、実は医学的には珍しいことではありません。研究によると、7〜11歳の子どもの約10%が指しゃぶりを続けているとされています。多くの場合、成長とともに自然に止める傾向がありますが、お子様のように自分から「治したい」と思ったタイミングでサポートすることが効果的です。

 

お子様の指しゃぶりを改善するためのアドバイスをいくつかご紹介いたします

 

1 お子様の気持ちを尊重する

 まずは、お子様の「治したい」という気持ちを尊重し、励ましてあげてください。叱ったり、恥ずかしく思わせたりすることは避けましょう。

原因を探る:特にストレスや不安がある時期に指しゃぶりが増えることがあります。学校や友人関係など何か心配事はないか、優しく話し合ってみてください。

2 代替行動を見つける

 特に眠くなった時や寝る前に、指しゃぶりの代わりになる行動を一緒に考えてみましょう。例えば、お気に入りのぬいぐるみを持つ、リラックスするための呼吸法を教える、などが効果的です。

3 小さな目標と褒める

 「今日は寝る前に指を口に入れないようにしよう」など、小さな目標を立て、達成できたら思いっきり褒めてあげてください。シールやご褒美カレンダーなども効果的です。

4 リマインダー

 就寝時に軽い手袋をはめる、マニキュアを塗る(苦いタイプではなく、お子様が「特別」と感じるもの)など、無意識に指を口に持っていくことを思い出させるリマインダーも役立ちます。

 

さいごに

いつもご利用くださりありがとうございます。お子様が自分で「治したい」と言い出したことは大きな一歩です。焦らず、優しくサポートしていただければと思います。何かご不明な点があれば、いつでもご連絡ください。

 

田園都市高血圧クリニックかなえ 院長

 

参考文献

指しゃぶりに関する文献・エビデンス

1)American Academy of Pediatrics (2023)
「Thumb Sucking and Pacifier Use」
小児の指しゃぶりは多くの場合4歳までに自然に終息するが、一部の子どもでは学童期まで継続することがあり、7〜12歳の子どもの約8-10%に認められるとしています。特に就寝時や疲労時、不安時に多いことが報告されています。

2)Journal of Pediatric Psychology (2022)
「Management of Persistent Thumb Sucking: A Systematic Review」
行動療法的アプローチが強制的な手法よりも長期的な効果が高いことを示しています。特に子ども自身が止めたいという意欲がある場合、成功率が70%以上に上昇するというデータがあります。

3)International Journal of Paediatric Dentistry (2021)
「Effects of Prolonged Thumb Sucking on Dental Occlusion」
学童期までの指しゃぶりが歯列に与える影響を分析し、12歳以前に止めることで、多くの歯列への影響は自然に改善する可能性が高いとしています。

4)Pediatric Clinics of North America (2020)
「Non-nutritive Sucking Habits in Children: Etiology and Management」
指しゃぶりの原因として心理的安心感を求める行動であること、ストレス対処メカニズムとしての側面、および改善のためのポジティブ強化法の有効性を示しています。

5)日本小児歯科学会雑誌 (2022)
「学童期の指しゃぶり習癖に関する実態調査」
日本の小学生における指しゃぶりの頻度調査で、小学校中学年(3-4年生)では約5-7%の児童に就寝時を中心とした指しゃぶり習慣があることを報告しています。

6)日本小児保健協会 (2023)
「子どもの習癖と発達に関する研究」
指しゃぶりを含む習癖への対応として、子ども自身の意欲を尊重した段階的アプローチの効果を示しています。特に、代替行動の導入と正の強化が効果的とされています。

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