息切れ
息切れ
激しい運動をしたわけではないのに息が切れるようになった。歩くだけで息苦しくなる、階段や坂道で息が荒くなる、こうした息切れは心疾患や肺疾患によって起こることがあります。こうした呼吸の症状は個人差がありますが、以前は特に呼吸を乱さずにできた行動で息切れを起こすようになってきた場合には病気のサインである可能性が高いと言えます。
心臓を動かす心筋や血液の逆流を防ぐ弁の機能不全、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、不整脈などで心不全を起こすと息切れが現れることがあります。心不全は病名ではなく、心臓の機能低下によって全身に送り出す血液の量が不足している状態です。高血圧などの身近な疾患によって心不全を起こすこともあります。
肺は酸素を血液に取り込む機能を持っていますから、肺に問題があって血液に十分な酸素を取り込めなくなると酸欠になって息切れを起こします。酸素を取り込む肺胞が破壊される肺気腫、近年増加傾向にある慢性閉塞性肺疾患(COPD)などが息切れを起こしやすい肺疾患です。
加齢など生理的な原因で生じる心配のないものか、治療が必要な疾患によるものかをきちんと調べることで、将来の深刻な発作を防ぐことに役立ちます。