40歳代女性。血圧が150-160mmHgで高いです。頭痛の薬を内服しても頭痛が改善しないんです。頭痛と血圧を診てもらえますか?
お悩み相談
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40歳代女性。血圧が150-160mmHgで高いです。頭痛の薬を内服しても頭痛が改善しないんです。頭痛と血圧を診てもらえますか?
質問と受診を頂きましてありがとうございます。たまプラーザの内科・循環器の田園都市高血圧クリニック、院長の米山喜平です。
初診時、心電図、血管年齢に問題ありませんでした。血圧の血液検査でノルアドレナリン、アドレナリン、レニン、アルドステロン、VMAなど異常所見なく本態性高血圧と診断したしました。血圧が150-160mmHgであり頭痛の薬でなく、血圧の薬(アムロジピン5㎎)を開始しました。
1か月後、朝の血圧が少し高くて135/90、夕は110でした。血圧の目標値が125/75未満と設定し血圧の薬をアムロジピン5㎎に加えカンデサルタン8㎎を追加しました。頭痛の頻度が減少しましたが頭痛はまだあったようです。
血圧の薬をアムロジピン5㎎とカンデサルタン8㎎の2錠で、家庭で血圧125/75未満の血圧目標値を達成しました。頭痛の頻度はさらに減少しました。約80日間内服を継続しました。
その後の通院で、家庭で血圧125/75未満の血圧目標値を達成しましたので、アムロジピン5㎎に減量しました。
その後の通院で、家庭で血圧125/75未満の血圧目標値を達成しましたので、アムロジピン2.5㎎に減量しました。
血圧の治療でいつもの間にか頭痛がまったくなくなったようです。
高血圧で頭痛の症状がある場合は、特に注意が必要です。頭痛があるときに血圧を測ると診断がつきやすいです。頭痛時には血圧を測定しましょう。
緊張性頭痛は、肩こりで首筋から後頭部にかけて痛み、締め付けられるような痛みがあることが特徴です。片頭痛と違って吐き気などは少ないです。
片頭痛は、片方の頭がズッキンズッキンと痛くなり、吐き気を伴うこともあります。頭痛の前に眼がチカチカしたりすることがあります。
睡眠時無呼吸症候群でも高血圧と頭痛を起こすことがあります。
群発頭痛は目の周囲からこめかみのあたりにかけての激しい痛みと、痛むほうの目の充血、涙、鼻水、鼻づまり、まぶたの下垂などといった症状を伴うことがあります。
三叉神経は頭の片側に頭痛が現れ、それと同じ側の目や鼻、耳などに異常が現れる頭痛です。
更年期の頭痛は、更年期障害として顔のほてりやのぼせ、汗、イライラ感などのほか、頭痛を訴える人もいます。
副鼻腔炎の頭痛は、汚い鼻水や膿が溜まった状態になり、高度の炎症になると、鼻閉感、鼻汁、発熱、頭痛が起こります。
緑内障の頭痛は、視野の異常や、目の奥の頭痛をきたします。緑内障は眼科で治療する病気です。
帯状疱疹の頭痛は、必ず発疹(皮膚のブツブツ)を伴い、片側性(左右どちらかにしか出ない)であることから、他の頭痛と見分けがつきます。
くも膜下出血の頭痛は、経験したことのないような激しい頭痛が突然起こり、意識を失ったり吐いたりすることもあります。脳動脈瘤の破裂によって起こります。
脳腫瘍はさまざまな脳腫瘍があり、すべての脳腫瘍で頭痛が起こるわけではありません。
髄膜炎は、脳を囲んでいる髄膜や髄液の炎症で起こる病気です。強い頭痛の他に39度以上の高熱、嘔吐、けいれん、意識障害などの症状がみられます。
その他、脳動脈解離、硬膜下血腫、脳内血腫、脳炎などでも頭痛が起こります。
高血圧の診断には、頭痛時の血圧がポイントなります。また、その他の病気の頭痛のを否定したいので頭部MRIやCT検査が望ましいです。当院は画像診断クリニックと契約をしているため徒歩3分で頭部MRIやCT検査を受けることができます。初診時では高血圧と頭痛の関連がありそうだということが予想できますが、血圧の治療をしっかりすることで頭痛が改善した経過をみて、高血圧の頭痛であったことが診断できました。初診時にはっきりしない診断でも通院をしていく間にはっきりと診断できることがあります。また、家庭血圧を測定して頂けると薬を減らしやすいなと思いました。
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例えば、38℃の熱が出たのですが、このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?
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