お悩み相談|田園都市高血圧クリニック かなえ|たまプラーザ駅南口より徒歩1分の内科・循環器内科

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お悩み相談|田園都市高血圧クリニック かなえ|たまプラーザ駅南口より徒歩1分の内科・循環器内科

相談内容

5月は気温が上昇する季節であり、気温の変化が急激になるため熱中症のリスクが高まることがあります。田園都市高血圧クリニックの米山喜平です。熱中症について質問がありましたので以下を参考にしてください。以下の点に留意して熱中症の予防に努めましょう。

熱中症を疑う症状とは?

  1. 体温が上昇し38度以上になることがあります。

  2. 過度の発汗や逆に発汗が止まることがあります。

  3. 皮膚が赤くなり、湿ったりほてったりすることがあります。

  4. 頭痛やめまい、ふらつき、意識の混乱が現れることがあります。

  5. 吐き気や嘔吐感が現れることがあります。

  6. 手足の筋肉が痙攣することがあります。

  7. 体がだるくなったり、元気が出なくなることがあります。

これらの症状が現れた場合、熱中症の可能性があります。症状が重度である場合や状態が急変した場合には、速やかに医療専門家に相談し、適切な治療を受ける必要があります。

お医者さん泣かせの熱中症?

感染症でも発熱、頭痛、だるさ、気分不快が起こります。感染症と熱中症の鑑別が難しく、熱中症はお医者さん泣かせです。では、どのように感染症と熱中症を判別するのでしょうか?発熱時は感染を否定するするため新型コロナウイルス感染症の検査や、血液検査などを行うと、感染症と熱中症を判別することができます。田園都市高血圧クリニックでは、判断が難しいときは検査を行って感染症と熱中症を判別します。熱中症の初期症状に気づいた場合は、適切な対策を取ることが重要だからです。

熱中症の薬を教えてください

熱中症の治療には特定の薬があるわけではなく、主に体温の降下と水分・電解質の補給に重点が置かれます。また、対症療法といって症状を和らげるお薬を内服することがあります。以下に一般的な治療方法を示します。

  1. 体温を降下させるための冷却措置が行われます。冷たい水で体を冷やしたり、冷却シートを使用したりすることがあります。

  2. 経口または静脈内による水分補給が行われます。

  3. 失われた電解質(ナトリウム、カリウムなど)を補充するため、経口または静脈内による電解質補給が行われることがあります。

熱中症の治療は、症状や状態に応じて医療専門家が判断し、適切な処置を行います。具体的な薬剤の使用は医師の判断によります。熱中症の治療が必要な場合には、速やかに医療機関を受診し、医師の指示に従って適切な治療を受けるようにしましょう。

高齢者と子供の熱中症対策

  1. 高齢者と子供は熱中症になりやすいので、暑い日や運動中は、子供に水を飲む習慣を教えて、水分補給を忘れないようにしましょう。

  2. 高齢者と子供には軽くて涼しい服装を着せましょう。通気性の良い素材や明るい色の服が適しています。帽子やサングラスもかぶると、日差しから子供の顔を守ることができます。

  3. 子供が長時間遊んでいる場合は、涼しい場所で休息する時間を設けましょう。

  4. 直射日光の下での遊びやスポーツは熱中症のリスクが高まります。できるだけ日陰での活動を選びましょう。

  5. 車内は非常に高温になることがあります。高齢者と子供を車内に放置せず必ず同伴して外に出ましょう。

  6. エアコンを使って涼しい環境を保ちましょう。特に暑い日や高齢者と子供が過ごす場所では、エアコンの使用を推奨します。

高血圧の熱中症対策

  1. 高血圧の方でも水分補給は重要ですが、過剰な水分摂取は血圧を上昇させる可能性があるため、バランスの取れた水分摂取を心掛けましょう。こまめに少量ずつ水を摂ることが効果的です。

  2. 熱中症予防のために、室内の温度を適切に調整することが重要です。エアコンを使って室温を快適な範囲に保ちましょう。ただし、急激な温度変化は血圧に影響を与える可能性があるため、急な温度変化を避けるようにしましょう。

  3. 適度な運動は血圧の管理に役立ちますが、暑い日や熱中症のリスクが高まる場所では無理な運動は避けましょう。適度な休息を取ることで、体を休めて体温の上昇を抑えることができます。

  4. 涼しい服装を選び、日除け対策(帽子や日焼け止めなど)を行うことで、体温の上昇を抑えることができます。暑い環境での長時間の外出時には、日陰を利用するなど工夫しましょう。

  5. 薬物管理と医師の指示に従う:高血圧の薬物治療を受けている場合は、医師の指示に従い薬物を適切に管理しましょう。熱中症に対して特別な注意が必要な薬物があるかどうかを確認し、医師と相談してください。

 

最後に

血中症対策を講じることで熱中症を減らすことができます。高齢者や子供、高血圧を抱える方は特に注意が必要です。熱中症の症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。院長

 

【参考文献】

1: Bouchama A, Abuyassin B, Lehe C, Laitano O, Jay O, O’Connor FG, Leon LR. Classic and exertional heatstroke. Nat Rev Dis Primers. 2022 Feb 3;8(1):8

2: Epstein Y, Yanovich R. Heatstroke. N Engl J Med. 2019 Jun 20;380(25):2449-2459. 

3: Asmara IGY. Diagnosis and Management of Heatstroke. Acta Med Indones. 2020 Jan;52(1):90-97

米山先生からの回答

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例えば、38℃の熱が出たのですが、このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?
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