コロナ抗体検査をやってほしいと思っていますが、コロナ抗体検査って何ですか？PCRとの違いは何ですか？ワクチンを打つ前にコロナ抗体を測定した方がいいですか？

コロナ抗体検査、PCRとの違い、ワクチンを打つ前にコロナ抗体を測定した方がよいか？素晴らしい質問をありがとうございます。たまプラーザ駅、内科、循環器、糖尿病の田園都市高血圧クリニック、院長の米山です。抗体検査とPCRとの違いはかんたんです。抗体検査は、今、感染しているかではなく、過去に感染しているか、コロナに対する免疫があるのか、ワクチン後に抗体が増えているかを診る検査です。一方で、発熱しているとき、今、感染しているかを判定するに、抗原検査やPCR検査が必要です。ワクチンを打つ前にコロナ抗体を測定してもよいと思います。ワクチンのあと2週間くらいあけて抗体検査もよいです。当院でコロナ抗体検査を受けることができます（自費）。検査希望の方はお問い合わせください。

こんな方がコロナ抗体検査を受けてください

• 新型コロナウイルス感染感染歴があり今現在、コロナ抗体を保有しているか知りたい方
• コロナワクチンを接種する前に、コロナ抗体を保有しているかどうかを知りたい方
• ワクチン接種後に、コロナ抗体が産生されたかどうかを確認したい方
• 以前の風邪症状が新型コロナウイルス感染だったか知りたい方
• 新型コロナウイルスの抗体を持っているかただ知りたい方

 

抗体検査が陽性だったのですが、どうしたらいいでしょうか？

過去に新型コロナウイルスに感染し免疫を獲得している状態と考えられます。ウイルスに感染した場合だけでなく、ワクチンを打ったことによって抗体ができた場合にも陽性となります。コロナに対する免疫があると判断することができます。

 

 抗体検査が陰性だったのですが、過去に新型コロナにかかっていないと言えるでしょうか？

はい、過去にコロナにかかっていない可能性が高いと考えられます。しかし、抗体が産生されるまでの直近の感染（14日以内）を完全に否定することはできません。直近の感染の有無を調べるには、PCR検査が適しています。

 

抗体が陽性で免疫を獲得していれば、もう新型コロナにはかからないのでしょうか？

抗体が陽性であれば再感染や重症化のリスクは低いと考えられます。しかしながら、新型コロナウイルスの経過についてはまだ明らかでない部分も多いです。半年くらいすぎると抗体価がどんどん低下していくことがあります。これが、コロナワクチンを何度も接種する理由の一つです。現在の陽性が半年後の陽性を維持すのかが人により異なる可能性があります。一度感染した方が再度感染することもあります。抗体が陽性でも引き続き感染予防に努めてください。

IgMとIgGについて

抗体検査はもう少し複雑でIgG抗体とIgM抗体があります。過去に感染しているか、コロナに対する免疫があるのかを診たい場合は、IgG抗体検査のみで十分でIgM抗体の検査は不要です。ここでは、IgG抗体とIgM抗体を同時に検査をした時の検査結果の意味を解説します。もし、IgM抗体も測定して欲しいという方はお申し出ください。

 

IgG(－)・ IgM(－)の場合

検査対象のウイルスには未感染であると考えられます。ただし、感染のごく初期には抗体が確認されない場合もあります。

IgG(－)・ IgM(+)の場合

一般的なウイルスでは、IgMだけが陽性の場合は感染初期にあると診断しますが、今の感染かどうかは、抗原検査やPCR検査の方が初期感染を調べるのに適しています。

IgG(+)・ IgM(+)の場合

ともに陽性の場合は、現在感染中～感染後期であると考えられます。

IgG(+)・ IgM(－)の場合

IgGのみが陽性の場合は、感染して既に治癒した可能性があります。または、ワクチン接種の可能性があります。一般的なウイルスの場合は免疫状態と考えられます。

 

最後に

院長の僕もコロナ抗体検査を何度か測定しました。ワクチン接種の2週間後では非常に高い抗体価でした。しかしながら、半年すると抗体価が陰性に近いほど低下していました。新型コロナウイルスに一度感染すると抗体ができます。一般的なウイルスでは抗体があることで、再び感染するリスクがなくなりますが、新型コロナウイルスに対しては現時点では不明です。抗体が上がっても低下してしまう可能性があり、繰り返して感染してしまう方がいるからです。コロナ抗体検査は、過去に感染しているか、コロナに対する免疫があるのか、ワクチン後に抗体が増えているかを診る検査です。当院でコロナ抗体検査は可能です（自費）。検査希望の方はお問い合わせください。コロナ抗体検査で、ご予約いただき来院されても、来院時に37.5度以上の発熱があるかたは、抗体検査を延期して、抗原検査やPCR検査を受けていただくことがありますご了承ください。抗体が陽性でも引き続き感染予防に努めてください。

院長