お悩み相談|田園都市高血圧クリニック かなえ|たまプラーザ駅南口より徒歩1分の内科・循環器内科

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お悩み相談|田園都市高血圧クリニック かなえ|たまプラーザ駅南口より徒歩1分の内科・循環器内科

相談内容

40代、女性です。父がアルコール性肝硬変になりまして、入院3ヶ月程した後自宅で療養してます。今の体力と肝臓の状態だと、手術はしない方がいいとお医者様に告げられました。お薬は結構多く処方されてるので飲んでますが、定期検診で2ヶ月に1回病院へ来るように言われてて、検査も血液検査だけです。私は、父に夕食を届けたり様子見に行く事はしていますが、最近は、食事が取れなくなってきていて、一食しか食べれずそれもまた喉を通らない状態になったりしてかなり痩せすぎています。食欲や体重はなかなか戻らないのでしょうか。何かいい方法はありますか?病院は変えずにそのままで大丈夫なの分からず相談しました。宜しくお願いします。

米山先生からの回答

アルコール性肝硬変のケアについてご相談いただきありがとうございます。田園都市高血圧クリニック院長の米山喜平です。少しでも状態が改善して欲しい、適切なアドバイスが欲しい、何かしてあげられることはないのだろうか?という気持ちだと思います。僕が、適切なアドバイスを差し上げるためには、医師としてお父様の詳細な健康状態や医療履歴に基づいた情報が必要です。文章では僕がお父様の状態を把握することは難しく、そのため、私のアドバイスがお父様の具体的な状況に完全に適合しておりません食事と栄養管理の重要性、定期検診の必要性、そして適切な医療ケアの継続についてご説明しますが、これらは一般的な内容に過ぎません。この点をご理解いただき、以下にアルコール性肝障害についてまとめます。また、お父様には適合しませんが、最近、新しい超音波診断で早期に肝硬変に至るまえの脂肪肝を検出できる技術もでできました。参考までにしていただければ幸いです。お父様の具体的な状況やニーズに最も適したアドバイスを得るためには、主治医との密接なコミュニケーションが不可欠です。不安や疑問がある場合は、遠慮なく主治医に相談ください。では、アルコール性肝硬変の対処法、ならびに、肝硬変について、そして、皆様が肝硬変にならないための対処法を解説します。

 

アルコール性肝硬変の管理はどうしたらいいか?

アルコール性肝硬変の患者様に対して、食欲不振や体重減少といった症状は、病気の進行による体の消耗や栄養吸収の問題によることが多いです。手術が適さないという状況では、主に対症療法や生活習慣の調整を中心に考える必要があります。

  • 栄養状態の改善:栄養士や医師と相談して、消化が良く、栄養価の高い食事を計画してみてください。食欲が低下している場合は、少量でも栄養密度の高い食事を少しずつでも取れるように工夫が必要です。高カロリーの補助食品や栄養補助飲料を活用することも一つの手です。これらは食欲がない時でも比較的摂取しやすいことがあります。
  • 定期的な医療フォローアップ:既に定期検診を受けているようですが、お父様の現在の栄養状態や食事摂取の問題についても、医師や看護師に相談してください。2ヶ月に一度ですと、最近の状態を医師が把握することができません。診察の頻度をもう少し頻回にしても良いかもしれません。必要に応じて、栄養状態を改善するためのさらなるサポートや介入が提案されるかもしれません。
  • 病院や医師の選択:現在の治療方針やケアに不安がある場合は、セカンドオピニオンを求めることも可能です。他の医療機関での評価が、治療計画の確認や新たな視点を提供することがあります。担当医に相談しましょう。
  • サポート体制の強化:在宅でのケアが困難な場合、訪問看護や在宅医療のサービスを利用することで、お父様の状態をよりよく管理し、ご家族の負担を軽減することができます。

栄養状態の改善

  • 高カロリー・高栄養の食事: 肝臓病患者さんは、普通の人よりも多くのエネルギーを必要とすることがあります。小分けでも良いので、高カロリーで栄養価の高い食事を心がけてください。例えば、肉や魚、乳製品、豆腐などのたんぱく質源を増やし、必要に応じて栄養補助食品を利用するのも一つの方法です。
  • 食事の工夫: 食べやすい形状にする(例: ペースト状、スムージー)、味付けを変えてみる、食欲をそそるような見た目にするなど、工夫してみてください。
  • 小頻回食: 一日に数回、少量ずつ食べる方法も効果的です。一度に大量に食べることは避け、消化吸収を助けるようにしましょう。

肝硬変の食事

肝硬変の食事には以下のポイントがありますが、注意点や具体的な食事内容については、個人の状態や医師の指示に基づいてアドバイスが必要です。ご担当の先生の指示を受けてください。

  • 塩分摂取の制限: 食事に含まれる塩分を減らすことが重要です。塩分は体内の水分量を増やし、浮腫(むくみ)を引き起こす可能性があります。加工食品や缶詰、調味料などの塩分が多い食品は避けるようにしましょう。
  • たんぱく質の摂取: 肝臓が正常にたんぱく質を処理できなくなるため、過剰なたんぱく質の摂取は負担となります。適度な量のたんぱく質を摂りながら、肝臓への負担を軽減するために、動物性たんぱく質(肉、魚、乳製品)よりも植物性たんぱく質(大豆製品、豆類、穀物)を選ぶことが推奨されます。
  • 脂質の制限: 脂質は肝臓に負担をかける可能性がありますので、摂取量を制限する必要があります。特に飽和脂肪酸(動物性脂肪や加工食品に多く含まれる)やトランス脂肪酸(マーガリンや加工食品に含まれる)は控えるようにしましょう。代わりに、良質な脂質としてオメガ3脂肪酸(魚、ナッツ、種子)を摂取することが推奨されます。
  • 水分摂取の調整: 肝硬変による浮腫や腹水がある場合は、医師の指示に従い水分摂取を制限する必要があります。逆に、脱水症状がある場合は適切な水分摂取が必要です。

お父様の健康と生活の質をサポートするために、これらの情報が役立つことを願っています。担当医や医療チームと密接に協力し、お父様にとって最適なケアプランを作成することが重要だと思います。肝障害の病名が一緒でも、肝障害の原因が個々に異なるため、治療方針は個人に異なります。担当の先生はあなたにどうしたらいいのか?を指導してくれます。同じ質問を担当の先生にご相談ください。また、担当医にソーシャルワーカーに相談できないか?相談することもよいと思いました。

 

ソーシャルワーカーとは?

ソーシャルワーカーは、医療、福祉、心理社会的サポートを提供する専門家であり、患者やその家族が直面するさまざまな問題に対して支援を提供します。肝硬変を患っているお父様のケースでは、ソーシャルワーカーは以下のような相談に乗り、サポートを提供することができます:

  • 医療情報の提供と説明:肝硬変の病状、治療法、食事療法などについての情報提供。
  • 医療費の支援:医療費の軽減策、公的支援制度の案内。
  • 在宅医療・介護サービスの手配:訪問看護、訪問診療、介護サービスの利用方法や手配。
  • 栄養相談:食事がとれない問題に対する栄養士による食事指導や栄養管理のアドバイス。
  • 精神的サポート:患者さんや家族の精神的負担を軽減するためのカウンセリングサービスの案内。
  • 介護休業や福祉用具の案内:介護休業制度、必要な福祉用具のレンタルや購入に関する相談。

家での介護や見守りサービス

  • 訪問看護:看護師が自宅を訪問し、健康状態のチェック、治療の補助、医療処置(注射や薬の管理)、健康相談などを行います。
  • 訪問診療:医師が自宅を訪問し、診察や治療、薬の処方を行います。病院への通院が困難な場合に利用されます。
  • デイサービス:昼間のみ施設に通い、リハビリテーションやレクリエーション、食事提供などのサービスを受けます。
  • ショートステイ時的に施設に宿泊し、介護や看護サービスを受けます。家族の介護負担軽減や休息のために利用されます。
  • ホームヘルプサービス:介護職員が自宅を訪問し、食事の準備、入浴の介助、掃除や洗濯などの日常生活支援を行います。
  • 見守りサービス:高齢者などの安全を確保するため、電話や訪問、センサーなどを使って定期的に安否確認を行います。

これらのサービスを利用することで、お父様の状態に合わせた適切なケアを提供し、家族の介護負担を軽減することが可能です。地域の社会福祉協議会や市町村の福祉窓口で、具体的なサービス内容や利用条件について相談することもできます。まず、担当医にソーシャルワーカーの必要性についてもご相談下さい。

 

アルコール性肝硬変とは?

アルコール性肝硬変とは、長期間にわたる過剰なアルコール消費により発症する肝臓の慢性疾患です。アルコールには肝臓に対する毒性があり、過度に摂取することで肝細胞がダメージを受け、炎症や細胞死を引き起こします。この状態が長期に渡って続くと、肝臓は修復を試みますが、その過程で正常な肝組織が線維組織に置き換わり、結果として肝硬変が生じます。

アルコール性肝硬変の症状は?

アルコール性肝硬変の症状には、全身の倦怠感、食欲不振、吐き気や嘔吐、黄疸、肝腫大、および消化器症状が含まれます。重症化すると、吐血、意識障害、出血傾向、腹水の蓄積が見られ、劇症肝炎のような急速な悪化を経て、1ヶ月以内に急変することもあります。

 

アルコール性肝硬変の原因は?

アルコール性肝障害の主な原因は、長期間にわたる過剰なアルコール摂取です。また、栄養バランスの偏りや腸管からの炎症物質の吸収も肝臓への負担となります。

 

アルコール性肝硬変になるとどうなる?

脂肪肝やアルコール性肝炎の段階でアルコール摂取を止めない場合、肝硬変を発症するリスクは非常に高くなります。肝硬変に進行すると、肝臓の機能は著しく低下し、腹水、黄疸、吐血などの症状が現れます。しかし、アルコール性肝硬変の場合、断酒を続けることで状態が改善することもあります。

アルコール性肝硬変になるまで何年かかる?

アルコール性肝硬変に至るまでの期間は個人差がありますが、男性の場合、日本酒5合を20~30年摂取し続けると肝硬変に進行することが多いです。女性は、同等の量を12~20年で肝硬変に至ることが示されています。

 

アルコール性肝硬変の末期症状は?

末期肝硬変では、肝細胞が大きく変形し縮小し、肝臓の正常な機能が大幅に損なわれます。栄養不足による体重減少、腹水の蓄積による腹部の膨張、吐血や昏睡のリスクが高まります。

 

お酒を飲まない人でも肝硬変になる人はいますか?

アルコールを飲まない人でも、非アルコール性脂肪肝症から肝硬変や肝癌に進行するケースがあります。非アルコール性脂肪肝炎(NASH)は、脂肪肝の状態から肝炎、さらには肝硬変や肝癌へと進行する可能性がある疾患です。その中で、約10~20%が肝硬変や肝癌へと悪化します。

アルコール性肝硬変の主な特徴と進行

  • 炎症と細胞の損傷:アルコールの過剰摂取により、肝臓の細胞が炎症を起こし、最終的には細胞が死んでしまいます。
  • 線維化:炎症の結果として、肝臓内に線維組織が形成されます。これは、肝臓の修復プロセスの一環ですが、過剰な線維組織の蓄積は肝機能を損ないます。
  • 肝硬変:線維組織が増え続けると、肝臓の構造が変化し、硬くなります。この段階では、肝臓は正常に機能することが難しくなり、重大な合併症を引き起こす可能性があります。

 

アルコール性肝硬変の合併症

  • 門脈高血圧症:肝硬変により肝臓を通る血流が阻害され、腹部の血管に過度の圧力がかかる状態。
  • 腹水:肝機能の低下により、腹部に液体が溜まる状態。
  • 肝性脳症:肝臓が毒素を適切に処理できなくなり、これらの毒素が脳に影響を及ぼし、精神状態の変化や認知障害を引き起こす。
  • 肝細胞癌:肝硬変は、肝細胞癌のリスクを高めます。

 

管理と治療

アルコール性肝硬変の管理と治療は、アルコールの摂取を停止することから始まります。完全な禁酒は、肝臓のさらなる損傷を防ぎ、症状の進行を遅らせることができます。栄養状態の改善、合併症の管理、場合によっては肝移植が必要になることもあります。

 

肝硬変の分類

肝硬変は、慢性的な肝臓の損傷が原因で正常な肝組織が線維組織に置き換わる疾患です。これにより、肝臓の機能が低下し、最終的には肝不全に至る可能性があります。肝硬変の原因は多岐にわたり、その病態は原因に基づいていくつかのカテゴリーに分類されます。

 

肝硬変の主な原因に基づく分類

  • アルコール性肝硬変:長期にわたる過度のアルコール消費が原因で発生します。
  • ウイルス性肝硬変B型、C型、D型肝炎ウイルス感染が原因で発生することが多いです。
  • 非アルコール性脂肪肝病(NAFLD)による肝硬変:肥満、2型糖尿病、高脂血症などの代謝異常が原因で、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を経て肝硬変に進行する場合があります。
  • 自己免疫性肝炎による肝硬変:体の免疫系が肝臓を攻撃し、慢性的な炎症を引き起こすことで発生します。
  • 遺伝性肝疾患による肝硬変:ウィルソン病やヘモクロマトーシスなど、遺伝的な要因によって肝臓が損傷し、肝硬変を引き起こす場合があります。
  • 原発性胆汁性胆管炎(PBC)や原発性硬化性胆管炎(PSC)による肝硬変:胆管が損傷し、慢性的な胆汁の停滞が原因で発生します。

 

肝硬変の段階による分類

肝硬変の進行は、一般的に以下の2つの段階に分けられます。

  • 補償性肝硬変:この段階では、肝臓は損傷を受けているものの、まだその機能を保持しており、顕著な症状がない場合が多いです。
  • 非補償性肝硬変:肝臓の機能が顕著に低下し、腹水、黄疸、食道静脈瘤の出血、肝性脳症などの重篤な合併症が現れる段階です。

 

肝硬変の重症度による分類(Child-Pugh分類)

Child-Pugh分類は、肝硬変の重症度を評価するために広く使用される臨床的指標です。この分類システムは、肝機能のさまざまな側面を反映する5つのパラメータを基にしており、肝疾患の患者さんの予後を予測するのに役立ちます。これらのパラメータには、ビリルビン値、アルブミン値、プロトロンビン時間(国際標準化比率[INR]を含む)、腹水の有無、肝性脳症の程度が含まれます。各パラメータには1から3の点数が割り当てられ、患者の状態が良好であれば1点、中等度であれば2点、重度であれば3点が与えられます。

Child-Pugh分類のパラメータ

  • 総ビリルビン: 正常値、軽度の上昇、重度の上昇
  • 血清アルブミン: 正常値に近い、軽度の低下、重度の低下
  • プロトロンビン時間の延長(またはINR): 正常、軽度の延長、重度の延長
  • 腹水: なし、軽度、重度(制御が困難)
  • 肝性脳症: なし、軽度(1〜2度)、重度(3〜4度)

Child-Pughクラス

得られた合計点数に基づいて、肝硬変は以下の3つのクラスに分類されます:

  • クラスA(軽症): 合計5~6点。予後が良好で、肝機能が比較的保持されています。
  • クラスB(中等症): 合計7~9点。予後は中等度に影響を受け、肝移植や他の治療が必要になる可能性が高くなります。
  • クラスC(重症): 合計10~15点。予後が不良で、肝移植を含む積極的な治療が必要です。

Child-Pugh分類は、肝硬変患者の管理において重要な役割を果たし、肝機能の低下に伴うリスクを評価し、肝移植の適切なタイミングやその他の治療戦略を決定する際の指標となります。

肝硬変の超音波診断

肝硬変の診断において、超音波検査は重要な役割を果たします。この非侵襲的な画像診断技術は、肝臓の構造と血流の変化を視覚化し、肝硬変の存在や進行度を評価するのに有用です。超音波検査を通じて、医師は以下のような特徴を観察できます:

  • 肝臓のサイズと質感:肝硬変では、肝臓の質感が均一でなくなり、線維化や結節形成によって粗く見えることがあります。初期段階では肝臓が腫大することがありますが、病気が進行すると肝臓が縮小することもあります。
  • 表面のなめらかさ:肝臓の表面が不均一または凹凸がある場合、これは結節の存在や肝臓の構造の変化を示している可能性があります。
  • 血管のパターンと血流の変化:肝硬変では、肝臓内の血管構造が変化し、ポータル血流の減少や逆流が観察されることがあります。ドプラー超音波を使用して、血流の速度や方向の変化を評価することができます。
  • 腹水:腹水(腹部に液体が溜まる状態)は、肝硬変の一般的な合併症です。超音波検査では、腹部に液体が溜まっているかどうかを確認できます。
  • 関連する合併症の評価:超音波検査は、肝臓癌(特に肝細胞癌)のような肝硬変の合併症を検出するのにも役立ちます。

アルコール性肝硬変は、長期間の過剰なアルコール摂取によって肝臓が損傷し、健康な肝細胞が線維組織に置き換わることで肝臓の機能が低下する病態を指します。肝硬変が進行すると、肝臓の機能が十分に果たせなくなり、食欲不振、体重減少、栄養不良などの問題が生じることがあります。

 

肝硬変の上部消化管内視鏡検査

肝硬変の進行に伴い、上部消化管内視鏡検査(一般的に「胃カメラ」とも呼ばれる)は重要な診断ツールとなります。この検査を通じて、肝硬変に伴う様々な合併症の有無や進行度を評価することができます。特に、以下のような状態の確認に役立ちます:

  • 食道静脈瘤肝硬変では、肝臓への血流が障害されることにより、体内の圧力が上昇し、食道の静脈が拡張して静脈瘤を形成することがあります。これらは出血しやすく、場合によっては生命を脅かす出血を引き起こす可能性があります。上部消化管内視鏡検査により、これらの静脈瘤の存在、サイズ、出血の危険性を評価できます。
  • 胃静脈瘤食道だけでなく、胃にも静脈瘤が形成されることがあります。これらもまた、肝硬変による門脈圧亢進の結果として生じます。
  • ポータル性胃炎脈高血圧症により、胃の粘膜に炎症が生じることがあります。これはポータル性胃炎と呼ばれ、上部消化管内視鏡で確認することができます。
  • 胃腸の粘膜変化肝硬変に伴う他の合併症により、胃や小腸の粘膜にも変化が見られることがあります。これには、粘膜の萎縮や腫瘍(良性または悪性)の存在が含まれる場合があります。

上部消化管内視鏡検査の結果は、肝硬変の管理と治療計画において重要な情報を提供します。食道や胃の静脈瘤が発見された場合、それらが出血するリスクを低減させるための予防措置が講じられることがあります。これには、薬物療法や、必要に応じて静脈瘤に対する内視鏡的治療(例:内視鏡的バンディングや硬化療法)が含まれます。

患者さんの状態に応じた適切なフォローアップと管理が、合併症のリスクを最小限に抑え、患者さんの生活の質を維持するために重要です。

肝硬変の腹部CT検査

肝硬変の診断において腹部CT検査は重要な役割を果たします。CT検査は肝臓の構造を詳細に視覚化し、肝硬変の存在や進行度を評価するために用いられます。肝硬変の腹部CT検査の結果は、以下のような特徴を示すことがあります:

  • 肝臓の大きさと形状の変化肝臓の一部が縮小し、特に門脈周囲の領域で肝臓の縁が不規則になることが見られます。また、肝臓の表面が凹凸になり、正常な滑らかさを失います。
  • 肝臓質の不均一性CT画像上で肝臓の密度が不均一に見えることがあります。これは、線維化による組織の変化や脂肪の蓄積、局所的な血流の変化を反映しています。
  • 門脈圧亢進の徴候門脈系の拡張や、腹腔内の他の血管の拡張が観察されることがあります。これは、肝硬変による門脈圧の上昇を示唆しています。
  • 腹水肝硬変が進行すると、腹部に液体が溜まる腹水が発生することがあります。CT画像では、腹部の自由液体として観察されます。
  • 肝臓の合併症肝臓の結節(良性または悪性の可能性がある)、肝癌などの合併症の存在を確認することができます。

腹部CT検査は、これらの特徴を用いて肝硬変の診断をサポートし、病状の評価、治療計画の立案、およびフォローアップのための重要な情報を提供します。しかし、CT検査だけでなく、患者の臨床的な症状、血液検査の結果、他の画像診断結果と合わせて総合的に評価することが必要です。

 

肝硬変のMRI検査

肝硬変の診断においてMRI検査は重要な役割を果たします。この検査は、肝臓の詳細な画像を提供し、肝硬変の程度、合併症の有無、および肝臓内の可能な腫瘍(肝細胞がんなど)の存在を評価するのに役立ちます。MRIは非常に高い空間分解能を持ち、肝臓の細かな構造変化を視覚化できるため、肝硬変の診断とモニタリングにおいてCT検査や超音波検査と並んで重要なツールとなっています。

 

肝硬変のMRI検査結果に含まれる可能性のある所見

  • 不均一な肝質:肝硬変では、正常な肝組織が線維組織に置き換わります。これにより、MRI画像上で肝臓の質感が不均一に見えることがあります。
  • 肝表面の凹凸:健康な肝臓は滑らかな外観をしていますが、肝硬変により肝表面が凹凸になることがあります。
  • 肝臓のサイズ変化:肝硬変の進行に伴い、肝臓が縮小したり、一部が肥大したりすることがあります。
  • 腹水:肝硬変の進行により腹腔内に液体が溜まることがあり、これを腹水といいます。MRIは腹水の存在と量を評価するのに有効です。
  • 肝内血管の変化:MRIは肝臓の血管構造を詳細に視覚化することができ、肝硬変による血管の変形や新たな血管の形成(血管新生)を検出することができます。
  • 肝細胞がん:肝硬変患者は肝細胞がんを発症するリスクが高く、MRIはこれらの腫瘍を早期に検出するのに役立ちます。

MRI検査の結果は、肝臓の構造と機能に関する貴重な情報を提供し、肝硬変の診断、病期の決定、治療計画の立案、および経過観察に不可欠です。肝硬変の管理においては、これらの画像診断結果を他の臨床所見や検査結果と総合して評価することが重要です。

 

肝臓を守る最新のテクノロジー!!

早期診断で肝臓を守る超音波診断装置が開発されました。新たな超音波診断技術で脂肪肝の進行度合いを客観的評価することができる時代がきました。新たな超音波診断技術で脂肪肝の進行度合いを客観的評価することができる時代がきました。キヤノンメディカルシステムズ株式会社が、Attenuation Imaging(ATI)、超音波の周波数依存性減衰を診る技術を開発したのです。これまでのエコー検査による脂肪肝の評価は、簡単にいうと医師・技師の目視と経験に基づくものでした。しかしながら、ATI(Attenuation Imaging)は脂肪肝の程度を数値で評価するためより客観的に早期の脂肪肝を評価できます。

CANON ホームページより https://global.canon/ja/technology/ati2023.html

肝臓を守る最新のテクノロジーどこで検査できるの?

2024年2月の現在は、ATI(Attenuation Imaging)は保険適応がなく、導入している病院は非常に少ないです。病院にお問い合わせ下さい。田園都市高血圧クリニックはATIが可能な施設です。田園都市高血圧クリニックは、ATI(Attenuation Imaging)が行えるように設備しました。当院は、ATIを施行するにあたり特別な追加は料金はなく、通常の腹部超音波に加えて行なっている追加のサービスです。ご希望の方は腹部超音波をご予約ください。肝臓、胆のう、膵臓、腎臓とともに、ATIでより早期な脂肪肝の評価が可能になります。

まとめ

肝硬変に至ってしまうと治療が難しい病気です。したがって、治療と同様に予防が重要になってきます。食欲や体重はなかなか戻らないのでしょうか。何かいい方法はありますか?病院は変えずにそのままで大丈夫なのでしょうか?という質問よく受けます。一番、身体や肝臓を把握している担当医の先生の相談が、僕のアドバイスより間違いなくてよいと思います。医師は、セカンドオピニオンやを希望された場合に、お断りすることはありませんので、担当医にいろいろ相談できたらよいと思いました。

食べすぎや運動不足などの生活習慣が原因で、肝臓に脂肪がたまり、肝機能の障害を起こす「非アルコール性脂肪肝疾患」が日本でも増加しています。これは、アルコールをあまり飲まない人に起こる脂肪肝で、国内に1,000万人以上いると推定されています。肝臓の初期は、自覚症状が少なく、肝硬変や肝がんといった重篤な状態で発見される事が多いため、早期の発見や予防が非常に重要になります。そんな中、キヤノンメディカルシステムズ株式会社が、Attenuation Imaging(ATI)、超音波の周波数依存性減衰を診る技術を開発しました。僕は、地域の内科医として、TANITAの体組成計やATIを使って、早期の発見や予防、ダイエットを中心とした体質改善を行なっていこうと改めて思いました。どうかお大事になさってください。状態が少しでも改善されますように。

院長

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例えば、38℃の熱が出たのですが、このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?
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