45代の男性。頭が毎日ぐわんとなります。首こり肩こりからきてるのかわからず
お悩み相談
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45代の男性。頭が毎日ぐわんとなります。首こり肩こりからきてるのかわからず
ご相談いただきありがとうございます。毎日頭痛があるとのことで、首と肩のこりが関連している可能性もあると思いました。頭部、頸部のMRIで明確な問題が見つからなかったとのことで安心できると思います。しかし、症状が持続する場合や改善しない場合は引き続き注意が必要です。一度、脊椎専門医の診察を受けるとよいかもしれません。専門医による再評価は問題を明らかにすることもあります。その他、物理療法やカイロプラクティックなどの機能的治療が症状の軽減に役立つことがあると思います。以下に症状に合わせての鑑別疾患を列挙いたします。参考になれば幸いです。
「頭が毎日ぐわんとなる」という症状は、いくつかの原因によって引き起こされる可能性があります。こちらの症状の鑑別診断に当てはまる可能性のある疾患を以下に挙げます
緊張型頭痛:
特徴:筋肉の緊張により、頭全体に圧迫感や痛みが現れる。
原因:ストレス、疲労、不適切な姿勢が長時間続いた結果など。
片頭痛:
特徴:一方的な強い痛み、光や音への過敏性、吐き気を伴うことがある。
原因:遺伝的要素、環境的要因、食生活の影響など。
頸性頭痛(Cervicogenic Headache):
特徴:首の異常が原因で発生する、首や肩への痛みが頭痛に連動する。
原因:首の筋肉、神経、関節の問題。
群発頭痛:
特徴:周期的に極度の痛みが生じる。通常、眼の周囲で感じ、涙が出ることがある。
原因:明確な原因は未だ解明されていないが、生物学的な時計と関連があるとされる。
頭蓋内圧亢進症:
特徴:脳内の圧力が異常に高くなることで、慢性的な頭痛が発生。
原因:体液循環の問題、脳腫瘍などが原因で発生することがある。
血管性頭痛:
特徴:血管の拡張や収縮により生じる頭痛。
原因:高血圧、動脈瘤、脳血管障害など。
薬物過敏性頭痛:
特徴:頭痛薬などの頻繁な使用により、逆に頭痛が慢性化する。
原因:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や三環系抗うつ薬などの過剰摂取。
上記が考えられます。頭部MRIの結果と合わせて、頭痛外来でのご相談をお勧めします。
右側の頸椎動脈が細いと診断される場合、いくつかの要因が考えられますが、脳神経の専門の先生から特に心配するような説明がなければ、生まれつきの頸椎動脈の形状の可能性もあります。再度、受診してお訪ね頂ければ的確な対処ができるかと思います。下に、一般的に頸椎動脈が細いとされる場合の鑑別疾患を列挙します。右側の頸椎動脈が細いと診断される場合、いくつかの要因が考えられます。この状態は、通常「頸椎動脈狭窄」と呼ばれ、以下のような原因によって引き起こされることがあります
動脈硬化:
動脈の壁にプラーク(脂質やカルシウムの蓄積)が形成され、動脈が狭窄することが原因で、頸椎動脈も影響を受けることがあります。
高齢、高脂血症、高血圧、喫煙、糖尿病などがリスクファクターです。
先天的な異常:
生まれつき頸椎動脈が狭い形状をしている場合があります。
炎症性疾患:
動脈炎などの炎症性疾患が動脈を狭める原因となることがあります。
動脈炎には、巨細胞性動脈炎やTakayasu動脈炎などが含まれます。
外傷:
首に受けた外傷や手術が原因で、頸椎動脈が狭窄することがあります。
事故による損傷や医療処置による合併症が起こる場合があります。
放射線治療の影響:
頸部への放射線治療を受けたことがある場合、放射線による血管の損傷が動脈を狭める原因になることがあります。
以上、一般的な内容を列挙しました。再度、受診すれば、的確な指導や対処ができると思います
首が長く、ストレートネック(頸椎がまっすぐで前湾が減少している状態)がある場合、頚部の構造的な特徴が原因で様々な不快な症状が生じることがあります。この状態は、首の筋肉や靭帯に過度の負担がかかり、痛みや不快感を引き起こすことがあります。さらに、左側の背中や肩甲骨間に痛みがあることは、姿勢の問題や筋肉の緊張から来る可能性があります。
ストレートネックによる負担:
筋肉の緊張:
姿勢の悪さ:
脊椎疾患の可能性
頚椎椎間板ヘルニア:
頚椎症性脊髄症:
椎間関節症:
治療
治療は、症状の重さや特定の診断結果に基づいて決定されます。軽度から中等度の症状には、物理療法、適切な運動、痛み管理のための薬物療法が推奨されます。重度の場合や保存的治療で改善が見られない場合には、外科的介入が検討されることもあります。
対処法と治療
姿勢の改善:
適切な椅子やデスクを使用し、良い姿勢を維持する。
コンピュータのモニターを目の高さに設置し、首が前に出るのを避ける。
ストレッチと運動:
定期的に首や肩のストレッチを行うことで筋肉の緊張を和らげる。
適度な運動が筋肉のバランスを保ち、痛みを予防する。
物理療法:
物理療法士による評価と治療が有効。特に、痛みのある領域に対する特定の治療やエクササイズが推奨される。
熱治療や冷却、電気刺激などが症状の緩和に役立つことがある。
医療機関での評価:
症状が持続する場合は、整形外科やリハビリテーション科の受診をお勧めします。
必要に応じて、X線やMRIで頸椎の詳細な評価を行うことができます。
ストレートネックや背中の痛みは、適切な姿勢の維持と定期的な運動で改善が期待できますが、症状が進行する場合は専門医の診断と治療が必要です。早めの対処で、日常生活の質を保つことが大切です。頚椎症の可能性を考慮し、特に症状が進行する場合は脊椎専門医の診察を受けることをお勧めします。
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