院長の心臓一筋20年、ウエイトリフティング日本代表チームドクターの米山喜平(よねやま きへい)です。
僕は誰もが持っている3つのものがありません。 1つ目はまゆ毛です、幼いころ怪我をしました。2つ目は薬指です、中学1年生のとき不慮の事故で切断しました。3つ目は幼いころの写真です。中学3年生のとき火事で家が全焼し思い出のものがありません。高校卒業し、医者になりました。「たくさんの患者さんを治療するぞ」って医療の世界に飛び込みました。
研修医一年目のことでした。私が患者さんに言われた言葉です。「あんた研修医でしょ、あなたじゃない、経験ある先生を呼んできて!!」。それが僕の医者人生の始まりでした。私は悔しくて、悔しくて、猛勉強をしました。
20年間大学病院に勤めました。狭心症や急性心筋梗塞、心不全、不整脈、脳梗塞、腎不全、血管病、貧血、感染症、救急医療などに携わってまいりました。カテーテル治療で多くの手術を経験しました。元気に回復し退院される患者さんが本当に嬉しかったです。でも一方で、救えない命、治せない病気もたくさん経験しました。重症になってしまった病気を医者は治すことができない、医者の無力さを知りました。
私は、何でも病気を治す実力も、何でも診断できる医者でもありません。優秀な医者でもありません。医者として重要な人間性も持ち合わせていないかもしれません。僕はないものだらけです。
でも、僕は何もないからこそ大切にしていることがあります。
人のせいにしない
自分が何も知らないことを知る
人間性を持ち合わせていないから人間性を大切する
僕は、優秀な医者でないから勉強をする
医療も一緒だと思います。
健康でないと困るから健康を大切にする
循環器疾患、脳疾患、腎臓病、血管病は、いったん重症になると治療することができません。
いったん健康を失ってしまうと、元どおりに改善することは困難です。
高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、肥満の段階で適切に治療されることが必要です。私は20年間の大学病院で重症な病気を治せない経験をした結果、重症になる前の治療の方が大事だと考えるようになりました。
厚生労働省の調査によると本邦の高血圧で治療しているのは993万人。通院の患者数は、男女ともダントツ一位が高血圧(歯科治療より、花粉症より、糖尿病より多い)。高血圧は国民病です。
僕は、高血圧を心配する方、高血圧を予防したい健康な方、高血圧で心臓病などになってしまった方、メタボで血圧が上がってしまった方、そんな方のために高血圧のクリニックを開設しました。
たまプラーザは25年住み慣れた愛着のある街です。これまでは大学病院で治療を行ってきましたが、今後は、これまでの経験を活かし地域の方々の健康維持に貢献します。私は、新しい白衣に、袖を通して、ギアチェンジします。どうぞよろしくお願いいたします。
高血圧は症状がないから病院にかかりません。だから、高血圧のクリニックは症状がないからこそ受診するクリニックです。お気軽にご相談ください。
田園都市高血圧クリニックかなえ
院長米山喜平(よねやま きへい)