血圧といびき
血圧といびき
いびきをかく人は血圧が高い!!
大いびきをかく人は、高血圧、狭心症、心筋梗塞、狭心症、糖尿病などの合併症を起こしやすいのです。
どうして大いびきが、生活習慣病と関係あるのでしょうか。もっとも関連が深いとされる高血圧を例に説明しましょう。
大いびきをかくと酸素がうまく取り込めないため、血液中の酸素濃度が低下します。すると体内に酸素を補給するため、心臓が血液を多く送り出そうとし、心拍数が増えます。
これだけでも血圧上昇の原因となりますが、さらに血液中の酸素濃度が低下すると、二酸化炭素濃度が高くなります。それが引き金となって、血管の収縮が起こります。そのためさらに血圧の上昇を招くことになるのです。実際に高血圧症の人には、大いびきをかく人が多くみられます。
こうした血圧の上昇や血管の収縮をくり返すことが、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの原因ともなるわけです。
いびきをよくかく人には、いくつか共通点があります。
いびきを解消して生活習慣病を予防する
いびきは軽いうちなら、自分で治すことができます。
などです。
特に軽症な無呼吸症候群の方は、歯科でマウスピースを作成することでいびきの改善が期待できます。この際は、無呼吸症候群の検査をしておけばマースピース作成代金に保険が適応されることがあります。
いびきを改善させると血圧の低下が期待できます。
いびきを関係のある心臓疾患、脳疾患の予防にもつながります。
すでに脳心血管病をお持ちの方であれば再発予防にもつながります。
血圧を下げる薬を飲んでも血圧が下がらない方、いびきがある方は無呼吸症候群の検査をすることで、血圧の安定化が期待できます。
無呼吸症候群の治療(CPAP)で期待されること
効果には個人差があります。 CPAPは中等度以上の無呼吸症候群のみの方しか受けれません。
まずは、無呼吸の検査をすることから始めましょう。
ご自宅で寝ている間に手軽に検査できます
検査費(健康保険適用) | 3,000円程度(自己負担3割の場合) |
初診料、再診料 |
別途 |
・SASかどうかの判断ができる
今までのいびきや眠気の原因が分かることで、必要な治療が受けられるようになります。眠気や頭痛などの自覚症状が改善し、血圧を下げる薬の数が減ることが期待されます。
・高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併するリスクが減る
・睡眠時無呼吸症候群の治療をきちんと受けることで、長生きできる可能性がある
・今までの日常生活を見直すきっかけとなる
・いびきや眠気、頭痛などの原因が分からず、適切な治療が行えない
・診断がつかないことで適切な対応が取れず、高血圧症、脳卒中、狭心症、心筋梗塞など循環器病を合併するリスクが増える
・熟眠感が得られず、翌日のパフォーマンスが落ちる。
・血圧がなかなか下がらず、降圧薬の数が増える。
日本高血圧学会は、診察室で測る血圧より家庭で測る血圧が大切であると発表しています。高血圧の治療を受けている方もそうでない方も、家庭血圧を測ってみて下さい。寝ている夜に血圧を測ることは難しいので、実際には早朝血圧が夜間血圧の代用となっています。朝起きてから1時間以内(排尿後・服薬前・朝食前)の血圧を測定してみてください。そして夜間や早朝の血圧が高かったら、睡眠時無呼吸症候群を疑ってみましょう。薬でない治療がより適切であるかも知れません。家庭血圧計は、もはや体温計などと一緒で、家族の健康管理の必需品です。
日本人は解剖学的な特徴から睡眠時無呼吸を起こし易く、肥満がない人にも発症します。予想以上に高頻度なので、注意が必要です。病院・診療所での診察は昼間。しかし危ない高血圧は寝ている時のもの。健康管理のためには昼間だけではなく、夜間の血圧にも注意しましょう。
睡眠時無呼吸の検査を希望の方は、「睡眠時無呼吸の検査を希望」とご連絡ください。
当院でもCPAPのかかりつけ医としてご利用いただけます。
「CPAPで通院を希望」とご連絡ください。